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赤痢などの感染症対策

去る平成10年5月に長崎総合科学大学を中心に集団食中毒が発生し、その後の検査結果で赤痢菌が検出され、多くの赤痢患者さんが出ました。

6月1日現在の累計人数(長崎市赤痢集団発生対策本部発表)
有症者数 799人
入院者数 324人 うち退院者322人

以上のとおりで、現在は終息したと判断されますが、今回の赤痢発生のように色々のことが原因で食中毒感染症が多発する傾向にありますので、日頃からかからないための予防を心掛けましょう。

感染予防について
  • 赤痢は、赤痢菌に汚染された食物・水などを口に入れることにより感染する一種の腸炎です。菌が口に入ってから、発熱や腹痛・下痢などの症状が出るまでに1日から5日間かかりますが大半は3日以内です。
  • 赤痢にかからないようにするには、外出から帰ったときや食事の前、トイレの後などによく手を洗うこと、そして消毒されていないなま水やよく洗っていないなま物を口にしないこと、また、加熱して調理する前に十分に手を洗い消毒することです。
  • もしも、赤痢にかかっている人は特にトイレのあと石鹸でよく手を洗って、できればアルコールなどの消毒薬で消毒して下さい。
  • なお、赤痢菌を持っている人がいるご家庭では、トイレやドアのノブなどを消毒薬でよく消毒して下さい。

いずれにしましても、手をよく洗う、食べ物には熱を通す、なま水は飲まないなどの当たり前の習慣を守っていれば、そう簡単には感染しません。
もし、感染したとしても、赤痢はお薬がよく効く病気です。

感染に注意
赤痢とは

赤痢は、食物・水等を感染源とする腸炎です。症状がでるまでに1〜5日かかり、腹痛・下痢・嘔吐等を伴います。

感染させないために
  • 自分の使用したものは他人のものと別にしましょう。
  • 流水で丁寧な手洗いを行いましょう。(特に排便後には)
感染を防ぐために
  • 生水・生物の飲食はさけ、水は煮沸後のものを用いましょう。
  • ハエ・ネズミは菌を運びます。駆除を心がけましょう。
  • 感染者が使用したと思われるものは、念入りに消毒(薬物又は煮沸)を行いましょう。食器・衣類などは別にします。
日常生活における注意点
  1. 手洗い
    薬用ハンドソープや石鹸を用い、流水で2度洗いを行います。30秒以上の手洗いを心がけて下さい。

  2. 食 器
    食器は毎使用前必ず煮沸し、水を切って伏せたまま乾かします。

  3. 台 所
    まな板、布巾等は、次亜塩素酸ナトリウム液(ハイター等)を100倍希釈し、30分つけおきします。

  4. 洗 濯
    洗濯機に次亜塩素酸ナトリウム液(ハイター等)100倍希釈を入れ、普段通りに洗濯して下さい。特に除菌したいものについては、漂白剤等を用いて下さい。

  5. トイレ
    • 便座: 100倍希釈した次亜塩素酸ナトリウム液(ハイター等)で絞った雑巾を用いるか、または使い捨て用ふき取りペーパーを用います。
    • 便器: 消毒用アルコール液(70%)またはトイレ除菌液(市販)を原液のままふち部分にかけ、2〜3分置きブラシでこすった後水で流します。
  6. 入 浴
    同じ浴槽に入ることはなるだけ避け、シャワーによる入浴を心がけて下さい。浴槽は3%クレゾール液・5%次亜塩素酸ナトリウム液・消毒用アルコール等で消毒を行って下さい。
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